転職・転科活動を行っている先生方が、実際に手を動かして記入しなければならないのが履歴書です。
ところが、これまで一度も転職を行ったことがなく、履歴書を作成してこなかったという先生方が一定数いらっしゃいます。
そこで、このコラムでは、ご自身の経歴をしっかり記入して、転職先や転科先で好印象を与え、成約率を高める履歴書の記入方法をキャリアアドバイザーがレクチャーします。
基本的な記入の仕方
履歴書の作成は、手書きでもパソコンでもかまいません。ひと昔前は、「手書きの方が人柄や応募意欲が伝わる」と言われていましたが、今では手書きにこだわる医療機関はそれほど多くありません。しかし、なかには手書きの履歴書を指定しているところもあり、指定に反した履歴書を提出するとマイナスイメージを与えてしまうことになりますので、事前に作成方法に指定がないかどうかを確認しておきましょう。
基本的な履歴書の書き方は、以下のようになります。
図:基本的な履歴書記入
まずは履歴書に貼る写真ですが、どういったものでも良いわけではありません。ご自身の人間性をきちんとアピールするために、髪型や服装などの身だしなみは整えてから撮影しましょう。男女ともに襟付きのシャツにジャケットという服装で、清潔感のある髪型が望ましいと言えます。
撮影はスピード写真でもスタジオの撮影でもかまいませんが、写真スタジオでプロに撮影をお願いすると、身だしなみや表情のアドバイスしてくれたり、肌荒れや髪の乱れの修正も行ってくれるため、クオリティの高い写真が手に入ります。
その他の項目のポイントは以下になります。
・学歴… 学歴は高校からの学歴を記入します。
・職歴… 初期臨床研修からの履歴を記入します。
・賞罰…
「賞」は全国や国際レベルの大会などでの入賞等を、正式名称で受賞年月と一緒に記入します。
「罰」は犯罪歴を指します。特に「賞罰」がない場合は「なし」と記入します。
・免許・資格…
医師国家試験に合格した年月日を、医師番号と共に記入します。
また、認定医、専門医、指導医などを取得されている方はこちらに記入します。これらの資格は年収や職位に影響しますので、忘れないように記入しましょう。
・所属学会… 所属している学会の正式名称を記入します。
・趣味や特技… 書類選考にはあまり影響のない項目ですが、面接時などで会話の糸口として参考にするケースもあります。気負わずご自身の趣味を記入しましょう。
・扶養家族欄… 必ず記入してください。配偶者の有無や扶養義務なども「有」「無」で記入します。
・健康状態… 特に何もなければ「良好」と記入します。
しっかり記述したい「2つの理由」
自己PR・経験の欄は履歴書の中で最も重要な項目であり、特に医療機関側が注目するところです。そのため、しっかりと記述を行いましょう。
具体的には、以下の2つの理由を詳細に述べると良いでしょう。
① 美容医療を目指す理由
どのような学歴・職歴であっても、美容医療に転職あるいは転科したいと考えるのはなぜかということを、説得力のある作文でアピールします。美容形成外科や美容皮膚科など、なぜその診療科で働きたいのかということを中心に記載しましょう。また、美容医療のドクターとして、どんな医師になりたいかなどの目標を掲げると好印象を与えます。
すでに美容医療領域で経験のある方は、具体的な治療の症例数や、得意な手業などをアピールしてください。
② 志望先のクリニックを選んだ理由
美容クリニックといっても形態はさまざまです。顔や体の形成を積極的に行う外科中心のクリニックや、プチ整形などが中心のクリニック、手術を行わずにマシン治療や注射治療などに特化した皮膚科寄りのクリニック、あるいはそのどちらも導入している大手チェーンクリニックなどがあります。志望先の業態を把握して、なぜそこを志望するのか、ご自身は何ができるのかを明記しましょう。
事前にホームページなどで応募先のクリニックの診療方針や取り組みなどを調べておくと、記入ポイントが絞られて作文しやすくなります。
最初は書かないほうが良いNGワード
履歴書で強くアピールしないほうが良い項目が「本人希望欄」です。
せっかく高収入で働きやすいイメージのある美容医療機関に転職するのだからと、給与や休日などの条件面や待遇面を強くアピールすると、その後の面接で落とされる可能性もあります。
まずは、その医療機関に入職したいという想いを全面に出し、この欄では希望勤務地や希望入職時期などをシンプルに記載します。
内定率を上げる履歴書作成は、エージェントにおまかせください
履歴書の記入に不安や迷いがある場合は、ぜひエージェントにご相談ください。
美容クリニック側では基本的に履歴書での採否の判断を行うことはありませんが、万が一記入ミスがあるとクリニック側からは良い印象を持ってもらえません。ミスがないか、伝えたいことがしっかり記述できているか、キャリアアドバイザーが添削を行います。
また、美容医療に特化しているエージェントだからこそ、応募するクリニックの特徴を生かし、高い評価が得られる自己PRなどのレクチャーも可能です。これにより、より確度が高い履歴書が目指せます。
さらに、履歴書では伝えにくい年収や休日などの条件面でのご希望も、履歴書提出後の段階で代理人として交渉を行いますので、上手に活用してください。
粘り強い交渉力が高いキャリアアドバイザー。
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