ドクターが主役…
だからこそ対応力と細かい心配りが何よりも必要です
現在、自費診療の美容医療分野で必要とされるドクターの素養を含めた様々な条件と、「残念だな…」と感じられる点を湘南美容クリニックの採用担当者という立場からお聞きし、さらに今後の展開についてお話を伺いました。
  • 湘南美容クリニック
    新宿本院 医師採用責任者
    統括マネージャー
    佐々木 容子 氏
  • 湘南美容クリニック
    西日本事業部 事業部長
    田中 知哉 氏
  • インタビュアー
    美容医局
    キャリアアドバイザー
    中嶌 紳

3. 技術以上に求められる “ホスピタリティー“ <3/4>

─次に、人柄はもちろんとして、美容医療でいまドクターに必要とされる条件とはどんなことでしょう? そろそろ主題に入ってきましたが…

田中「一言で言うと“ホスピタリティー”ですね。やはり人気のある先生は、“患者様に来てもらった以上、何かひとつでも満足して帰っていただきたい”、例え無料のカウンセリングでも、受けていただいた以上何かの価値を与えたいと考えることができる人です。しかも、こういうドクターなら患者様はもちろん、スタッフからも人気があります。」
佐々木「そうですね、そこはドクターとしていちばん大切だと感じますね。」
田中「もちろん、先生のすべてをいつもスタッフは見ていますから。」
佐々木「お客様っていうか、患者様への対応を見て、もし対外的に不誠実だったりすると、例え上司としても、その先生が尊敬できるか否かはシビアに判断します。」

─湘南美容クリニック様ではドクターの数が多いため、常にお互いに競争し合い切磋琢磨できる環境かと思いますが、“ホスピタリティー”も向上しやすのでしょうか?

佐々木「確かにそうですね。例えば患者様がいらしたら立ち上がって名刺をお渡しし、治療が終わったら患者様のためにドアを開けてあげる。どんなに立場が上のドクターでも当院では当たり前に行っていますね。それから、最近、先生方に聞かれるのは容姿についてです。ビジュアルも採用に関係するのかと言う質問なのですが。」
田中「私が聞かれたときに答えているのは、いわゆるイケメンとか美女が採用の基準では決してなくて、不快感を与えない、つまり女性を相手にする男性医師であれば、生理的に女性が受け付けないというレベルでなければ、清潔感さえあればOKですと言うこと。」
佐々木「何故か、そういう質問をされるドクターは、逆に皆さんイケメンや美しい方が多い。」
田中「そこに意識が行くのは、美意識が高いからということでしょうか。でも実は女性のドクターは美人に越したことはない。それは、女性の患者様は自分が尊敬できる先生しか相談しない、と言う意識があると思います。」
佐々木「それは言えるかも(笑)。男性ドクターから言われたアドバイスは、イケメンでなくても技術的にそうしたほうがいいのだろうと納得してもらえますが、自分よりキレイだと思える女医さんからのアドバイスでないと、正直不安になり素直に従えない部分はあるかも。そこで、最近は、美容師さんを例えに出してドクターに答えることも多いです。自分の髪に触れるひとが不潔だったりセンスが悪かったりしたら不安になりませんか?と言うと、なるほどと納得されるドクターが多いですね。」

─我々からドクターにお伝えすることは、まず不快感を与えないこと。おしゃれでなくてもいいので、身だしなみをきちんと整えて清潔にしてくださいと。このあたりが雑な方はすべてが雑に見えます

田中「それから、話し方も印象を決める大切な要素だと思います。落ち着きのない話し方をするドクターはどうかな…と思います。それからオドオドしたしゃべり方をする方。」
佐々木「話し方ひとつで、患者様への説得力にも影響しますよね。」

─最終的には、一人の人としての対応力が問われそうですね。

田中「見学に来られたドクターたちに必ず伝えるのですが、保険診療をされていたら、黙っていても病気になられた患者様が来院する。でも、自費診療の美容では選んでから来院されるから、きちんと対応や心配りができないのは致命傷だと言うこと。」

─“ホスピタリティー”は、すべて繋がっていると言うことですね

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